ロータリーの誕生とその成長
20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。
ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。
こうして
1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。
それからは志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれ、国境を超えて、今では
世界168か国(2006年9月現在)の地域に広がり、
クラブ数32,681、会員総数1,204,694人(2006年12月31日RI公式発表)に達しています。
そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。
このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、
ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。
ロータリーのはじめの4人。左から
ガスターバス E.ローア
シルベスター・シール
ハイラム E.シール
ハイラム E.ショーレー
ポール・ハリス
ロータリークラブでは、会員の行動基準として「四つのテスト」があります。
~ 四つのテスト
“The Four-Way Test”~
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真実かどうか “Is it the TRUTH ?”
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みんなに公平か “Is it FAIR to all concerned ?”
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好意と友情を深めるか “Will it build GOODWILL and BETTER
FRIENDSHIPS ?”
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みんなのためになるかどうか “Will it be BENEFICIAL to all
concerned ?”
ロータリーは国際的奉仕団体です。
ロータリーの会員は、各自の地域社会で、また世界の各地で、他の人たちを助けようと自発的に時間と援助資源を傾注して奉仕する事業と専門職務のリーダーです。
ロータリー・クラブは、貧困、飢餓、識字不能、薬物濫用、汚染などの重要な問題と取り組む多様な奉仕プロジェクトを実施します。
青少年への奉仕は主要な強調事項の一つです。明日のリーダーと一緒に、また彼らのために活動し、ロータリーは、若者や若い成人の奉仕クラブを提唱し、職業開発や指導プログラムを提供しています。
革新
ニーズがあれば何処ででも、ロータリーはそれに応えて活動します。非政治的な民間の奉仕活動を基調とする自治組織であるロータリー・クラブは、地域社会のニーズに革新的な方法で応えます。
ロータリーの会員は、子供たちへの定期的な予防接種、医療や歯科診療所、安全な上水・下水システムの建設を通じ、暮らしの質を向上しています。クラブはまた、暴力防止プロジェクトを実施し、平和な地域社会づくりに尽力しています。
支援
ロータリーの会員は、その時間、技能、専門知識、他の様々な資源を、人間の生活の質の向上にささげます。
クラブ会員は、ロータリー財団のプログラムを通じて国際奉仕を支援しています。ロータリー財団は、1971年、世界で何か善いことをしようという目的で創設されたもので、会員の寄付により支えられています。
交換
ロータリーは、文化の理解を推進し、たとえ別は世界で暮らすようなときでも人々を一つに結び合わせます。ロータリーの交換プログラムは、国境を越えた、アイデアと自由な交流の機会を促すものです。ロータリーを通じ、青少年、奨学生、専門職業人は、異なった国の文化や人々に触れ、そして帰国後、その新しい知識を他の人々と分かち合います。
予防接種
ポリオの撲滅は、全世界の5歳以下の幼児全員に予防接種を施すことを目指すロータリーの最優先的事項の一つです。
ロータリーおよび全世界のパートナーの尽力の結果、1985年以来、地球上の10億を超える子供たちが予防接種を受けました。